5R4WGY

色々調べてみたら、前段に直結回路を使っていてもダイオードや直熱管を使って整流しているケースは、メーカー製品を含めていくつもあるようなので、おそらく大した問題ではあるまい。というわけで參號機(仮)に 5R4GY を使うことにしよう*1。音のいい球であることは確かだし、見た目のバランスもとれる。
で、5R4 といえば、前から欲しかった球として 5R4WG がある。W は耐震設計を表すそうで、ベースが上に大きく伸びているへんな格好が特徴。なんでそんなもんが欲しかったかというとまさにそのへんな格好の故である。昨日の真空管オーディオフェアの物販ブースで、テスト済み中古と称して500円で売られていたので思わず買ってしまった。買ったのは Chatham の 5R4WGY で、末尾が Y だからマイカベースだ。手に取るとびっくりするくらい重い。ベースが大きいだけではなく、ガラスも相当厚いようだ。うちの試験機でチェックしたらほとんど新品同様のエミッションだった。それを弐號機に差してみる。

そういえば 5R4GY をこのアンプに差したことはあっただろうか。B 電圧は GZ37 と比べて若干下がるが大した差ではない。音はというと、ぐっと重心が下がって、低音は豊かになり、中音域は響きと張りが増し、高音のうるささは軽減されるというほぼ理想的展開。これはよろしい。500円でこれだけ改善されるととても嬉しい。へんな格好はアンプの視覚上のアクセントにもなる。新品でも2,000円台で売られているのでお試しあれ。

*1:ていうか、B 電源のスイッチを増設すればそれだけでまったく安心じゃん!なんで今まで気付かなかったんだろう。