AT-7000

昨日コイズミで買ってきた。ずっしりと重くてとても立派。早速設置してみる。

当初 1uF のフィルムコンデンサでローカットフィルタとしていたが、これではアッテネータをちょっと開いただけで盛大にシャカシャカいい始めるので却下。0.69uF(0.22+0.47)にして試験運用開始。超いい加減ネットワーク。

簡単にコンデンサを交換できるようにイシャはどこだねじ式の端子板を使う。ユニットと端子板の間は余っていた銀単線。
で、接続したら、アッテネータをちょっと回しては音を聴くという地味な作業の繰返しである。なかなか微妙なのですぐにこれというところが決まるわけではないが、取りあえずこのあたりがいいのではないかというところで暫定的に固定してちょっとゆっくり聴いてみることにする。ツイータに耳を付けると音が出てるのがわかるという程度のところ。
一聴して効果は歴然である。音に air というか sizzle な感じが付与され、暖かくかつ爽やかな音場が形成される。今までヒステリックだったり不自然だったりしてストレスの元となっていた CD もすんなりと聴ける。いくらデータ上 Lowther の高音が 20kHz まで伸びているといっても、サブコーンで無理矢理ひねり出している高音だから、特に新しい録音の超高音には厳しいのだろう。そういう領域をツイータが肩代わりすることで全体の音に余裕が出てきたのは明らかだ。
現状ではまだ音楽によって適切な領域が違っていて、それぞれをそれなりに聴くことができる妥協点を見出すところまでは行っていないのだが、少なくともやや規模の大きいオーケストラを鳴らした時の破綻するポイントがぐっと上っただけでも投資の甲斐はあった。もうちょっと調整を進めていけばもっといい感じになりそうなポテンシャルは十分伺うことができる。
もちろんもっと高級なツイータならもっといいのだろうけれど、このペアで12,700円のツイータでもなかなかにいい音である。ホーンだから少しきつい音も覚悟していたのだが、こういう使い方ではきつさは感じられず(Lowther が十分きついからなあ)むしろ暖かさ、マイルドささえ感じられる。今のところ成功と判断して差し支えなかろう。
ねこ。