大完成

というわけでここは一大決意でアースラインを全部見直す。あらためて眺めてみるといい加減なもので、無駄な支流がたくさんある。そこで脈流の大きなところと小さなところ、信号系と電源系をきっちり分けて最後のアースポイントで合流するようにしてみた。結果大成功! 最初スイッチを入れたときにあまりに無音なので失敗したかと思ったくらいだ。ハムバランサの調整でわずかなヒーターハムも完全に追放。ユニットに耳を付けると「サー」という熱雑音が多少聞こえるくらいまで追い込めた。

いろいろトラブルがあって最初考えていたよりも平凡な構成になってしまった。5693(三結)-EL32(三結)-300B-CV378/GZ37 という構成。まあ、そもそものコンセプトが EL32 で 300B をドライブしたいというものだったのでこれで納得しよう。
基本的にはなかなか爽やかでバランスが取れていて、結構想定していた音に近い。まだ調整の余地はいろいろあって、もうちょっと NFB をかけた方がいいかなとか、そもそも GZ37 だと電圧があんまり取れないから 5AR4 にしたほうがいいかなとか考えるけれど、とりあえずうまくいった! 今回の教訓はとにかくアース。アースは大事だよ。