ドライバ

805 アンプのドライバには、6N3C-E という球が使われている。小さなベースのGT管。検索してみたら 6L6 族の球で、どうもあんまり評判がよろしくない。6L6GC に交換した方が結果がいいかもしれないが手持ちがないので、とりあえず手元にあった Svetlana の EL34 を挿してみた。厳密に言えばピン配列が違うのだが (6L6 族は1ピンが空きだったはずで、事実 6N3C-E はピンの数自体が少ない)、6L6 族と EL34 を無調整で挿し替え可能だったりするアンプも多いから壊れることもあるまいと思って実験してみる。
結果、音は普通に出た。大分柔らかい音になる。低音の押し出しは弱くなるな。測定してみれば両者の差ははっきりするのだろうが、1200V が流れている回路に触る勇気はない。やっぱり本来の設計通り 6L6 族のほうがいいかな。とりあえず元に戻してみたが、Svetlana の 6L6GC なんてのも安い球なので今度試してみよう。考えてみれば、出力管の 805 だって RCA のものですらペア22000円とかで売られている決して高価ではない球だから、余裕のあるときに試してみることもできるよな。