Tube Rolling

300B シングルの改善のための部品は、結局 500V 耐圧で数百uF なんていうケミコンは店頭では見つけられそうにないので Digikey で頼んだ。明後日あたりには届くだろう。
それを待つ間に、手持ちの球を差し替えて音の具合をチェックしてみた。と言っても、最初に使った桂光以外には死蔵していた JJ の 300B と当初併用の予定だった NL-50 しかないのだが。曙光のナス球は売っぱらっちゃったし。まず JJ だが、価格は桂光の倍以上だし、工芸的な作りは段違いに上なのだが、音は桂光のほうがずっといい。このアンプの音の肝だと感じられたちょっとしたウエットさが交代してドライな感じになってしまうのと、低音が後退する。一方 NL-50 は JJ よりはいいが、やはりミスマッチなのかちょっとクリアさが足りない。もっと軽い負荷で Ep を下げた領域で使うべき球だと思う。というわけで、安価な桂光が常用の球として決定となった。今は PSVANE とかいうブランド名になっているようで、この名前にもちょっと思うところはあるのだが、それにしても国内でも一万円台前半で簡単に購入できるので、問題が出た時に交換するのもさほどハードルは高くない。ものとしての作りは良くないが、安くて音がいいのだから文句はない。