gigawork DAC

表題の DAC を買ってみた。ここで売ってるもの。
http://stores.ebay.com/gigawork-shop

送料込みで13,000円台と安い。基盤と電源トランスがあって、つなげば音が出る。SRC も内蔵していて 24bit/192kHz にアップサンプリングされるというのに惹かれて買ったわけだ。ちなみに届いた品では、電源トランスがトロイダルから Rコアに変更されていた。その旨の注意書きも同封されている。
しかし、素のままでは決して音は良くない。ちとがっかりしたくらいだ。オペアンプをいいのに変えても余り良くならない。ゲインが高すぎることを考えると、アナログ段の出来があまり良くないように思われる。そこで色々調べてみたら、オペアンプによる LPF とバッファを飛ばせば相当良くなるという話が。DAC チップである CS4398 のアナログ出力は差動なので、ライントランスをそのままドライブ出来るようだ。なにしろデジタルのことは皆目見当もつかないので、アナログ回路で改善を図ってみよう。LPF を飛ばしても、どうせトランスで大幅に帯域を制限するから問題なかろう。
そこで CS4398 の直後から信号を取り出し、それを UTC A-20 で受けて出すという方式に変更する。A-20 の負荷は 750Ωとする。工作した結果がこちら。

ケースは安価なタカチの CU-5 がサイズの面で適切なのでこれを使用する。やったことは写真のとおりでたかが知れている。どうせ同軸入力しか使わないので、その他の入力端子は外に出さない。やりたければ基板上のジャンパをスイッチで切り替えるようにすれば入力切替も容易だろう。
夜遅いので大きな音は出さず、簡単にチェックしただけだが、相当良さそうだ。ゲインが低いのでボリュームを3ノッチくらい上げる必要があるが、大した問題ではない。これからゆっくり聴いて、調整するべきところがあれば考えるとしよう。