中国製トランス

James のトランスには痛い目にあったが、あれとて音は悪くないんである。そもそも高域を無理に伸ばして使おうというトランスではないだけだ。
James は台湾製だが、今まで中国製のアンプもいくつか使ってきて、悪いものもあったが大抵はなかなか良かった記憶がある。最近はオークションを通じて中国製のアンプを買う人も多いようで、ちょっと回路を見直すとなかなかのものに変貌するということで割と人気があるようだ。言い換えれば球アンプの音質や性能に大きく影響する出力トランスが悪くないということもいえるんじゃないか。
なにしろこういうご時世で、国内で買うトランスは高いのだが、中国製のトランスは直に買うと船賃を払っても規模に対して安い。たとえば Analog Metric という店で売られているトランスがあるが、まあ 15W なんて書いてあるトランスが額面通り 40Hz で 15W を通すなどと考えないで控えめに考えてもまだ安い。こういうのを使ってみるのも外道自作のある種のレゾンデートルかもしれない。
ということで、一度試してみるかな。