45動作点など

参號機で 45 を使えるようにしてみたわけだが、いくつか気付いたことを。
まずフィラメントが DC 点火なのだが、電流が減った分電圧が上がってしまった。0.1Ωくらいの抵抗を入れるか、ダイオードを小さなものにして降下電圧を大きくするかしなければ。B電源電流が全体で 75mA から 85mA くらいまで減ったのでチョークをインダクタンスの大きなもの(12H100mA)に変更した。整流管が 5V4G のままでは電圧が高すぎるので 5U4G にすると、45 の動作点が Ep=265V、Ip=35mA、Eg=53V くらいになるのだが、これで鳴らすと全く駄目である。プレート損失の限界にはまだ余裕があるのだが。そこで 5W4 に変更すると、一気に Ep=235V、Ip=27mA くらいまで下がるが、聴感上はこちらの方がずっといい。もちろん前段の動作点もからむから一概には言えないが、45 には控え目な動作の方がいいのかもしれない。その分出力は下がるが。
しかし以前も思ったが、5W4/ 5W4GT は音のいい整流管である。もともとラジオ用で 5Y3 よりさらに規模が小さいせいか不人気で非常に安く買えるのだが、全体が 100mA で収まる回路ならお薦めだ。プリアンプなんかにもいいかも。ま、もうちょっと 45 の動作点を色々と探ってみることとしよう。