337A と 311B

辛抱たまらなくなって、ソケットやグリッドキャップを買ってきて弐號機に 337A と 311B をインストールしちゃいましたよ!

配線の都合でソケットの向きが決まってしまい、球のベースの WE ロゴが見えないのが残念。ヒーターについては、電源トランスに使ってない 0-4-6.3V の巻線があるので、もともとの 6.3V とこの 4V を直列にして 10.3V を作り、これをブリッジ整流して抵抗でドロップしてほぼ 10V が作れる計算。トランスのヒーター巻線が 4A、337A と 311B のヒーター電流合計が 1.92A だから、ブリッジ整流でも 2.4A 取れることになり楽勝。ヒーターを除くと、337A はほとんど 6AC7 の定数と同じで構わないようなのでそのまま、311B は EL32 より少し電流が流れやすいみたいなのでカソード抵抗を若干大きくして対処する。電圧を測ってみるとほぼ思惑通り。311B はスクリーン耐圧が 150V しかないので、このアンプのように三結で使う場合は Ep が 150V を超えないようにしなければならないが、140V くらいにおさまった。ちなみに現状の回路図
337A も 311B も Ip が左右ほとんど同じペアを組むことができた。ていうか、買った球はどれもほとんど揃っていて、適当に抜いてもペアとして成り立つんじゃないかという感じ。こういうところが真空管全盛期に製造された国策会社の製品の強みなんだろうか。ノイズもごく小さい。
音はというと、うまくいえないのだが説得力が今までの構成とまるで違う。深みというか浸透力というか、そういうものが大幅に付加された。初段が 6AC7 のような超ハイゲインな球ではなくなった所為でオーバーオールのゲインは少し下がったが無問題。今まで不満に思っていた部分がほとんど解消されてしまった。真空管の音楽性なんてのはまるで信用してなかったのだが、これだけ説明不能な違いが体感されてしまうと宗旨替えせざるを得ない。なんかもう WE 教に入信しそうな勢い。尤もご本尊を拝めるようなお布施は払えないけどな!