5Y3GT と 5U4G

45 アンプの整流管を、なんとなく 5U4G (RCA) に変更してみた。測定してみると、45 のプレート電圧が 260V 内外、プレート電流が 35mA 内外というところ。プレート損失の限界にはまだまだ余裕がある。電流が少し増える分、初段やドライバにかかる電圧はプレート抵抗などで相殺されてそのあたりの動作条件はあまり変わらない。

音質的には、やや高音が強調されて音場が広くなる傾向かな。簡単に総括すれば高域特性がやや改善されるようだ。逆に言えば多少落ち着きがなくなる気もする。5Y3GT と比べて一長一短というところで、こんな電流を大して食わないアンプにわざわざ 5U4G を使う意味も少ないようには思う。こういう大容量で効率の良い整流管は、それが必要なアプリケーションに使うべきだろうな。たとえば 83V などを使ってみたらどうだろうかという興味はあるが。