Mullard EF86

Mullard の真空管といえば Blackburn 工場製がもてはやされているが、他にも Philips 系列の色んな工場で生産されているし、逆にロゴが Mullard でなくても Blackburn 工場製のものもたくさんある、なんてことはあまりによく知られていて今更記すまでもない。どこの工場で作られたものかは管壁に記された factory code で知ることができる。たとえばオレが持っている EL32 や CV378 は Blackburn 工場のものであることをコードから判断できる*1
で本題なんだけど、Blackburn 工場製ではないということで多少安かった Mullard EF86 のペアが届いた。

コードから判断するとハンブルグの Valvo 製。手持ちの Blackburn 工場製と比べるとプレートの材質が違うようで色が違うが、シールドの見た目は同じ。音はというと、こっちは新品で手持ちのはたぶん中古で買ったこともあるのかもしれないが、こっちの方が高音の伸びがよくてきれいな音だ。EF86 はやけに高価な球だけど、少しでも安くいいものを買いたいわけで、これはそこそこお得な買い物だったかもしれない。それでも高かったけどね。EL32 の倍はするわけだから。

*1:民生用と軍用のコードは違うが、お互いに乗り入れていることもあって多少複雑だ。