アンプ比較

新年といっても東京ものなので帰省するわけでもなく、親のところに挨拶に行くにしたって車で15分くらいのところだから大した手間ではなく、要するに暇なので音楽を聴いてるわけである。

年末に届いた J.A. Audio の 300B シングルもそれなりに聴き込んだので、SV-2 とメインアンプの座を賭けて比較してみることにする。300B アンプは基本的にとてもきれいな音で、透明感があって響きがいい。300B らしいといえばとてもらしい音だ。帯域のバランスも整っているし、これといった欠点は見当たらない。この価格でこの音は相当に健闘しているといえるだろう。
ただ、SV-2 と比べると、もう一歩踏み込んで欲しいところが喰い足らない感じがする。それが具体的にどういう要素なのかというとそれを表現する語彙を持たない、もしくは概念化が難しいところなのだが、情報量の多さと焦点の絞り込みが両立し切れてない、という感じだろうか。音の厚みとか沈み込む感覚において一歩譲るところがある。ということで、単に好みというレヴェルで、SV-2 を押しのけるところまでは行かなかった。このアンプ、発熱も大きくないしサイズも手頃なので、サブで活躍してもらおうか。
ところで 300B アンプ、ドライバが 6V6GT なのだが、6V6 系と 6L6 系ってヒーター電流以外はほとんど同規格なんだよね。てことは、電源トランスがヒーターに提供してる電流さえ問題なければ、6L6 をドライバに使っても大丈夫ってことなのか?