ヒューズと dAck!

秋葉原まで行ってヒューズを買ってきた。コイズミにいったらクライオヒューズが現品処分で安売りされていたが、オレが使える大きさのものはなかった。店のおじさんによれば、クライオヒューズは3,000円くらいする超高級なものにシフトしてしまい、コイズミの客層とはずれてきてるので扱いをやめるそうである。「激変だそうですが」と笑っていたが、なんだかオーディオ市場の歪みの一端を見てしまった気分である。ちなみに木村では売ってたけどね、3,000円のヒューズ。ところでコイズミや木村のおじさんたちの接客態度が悪いと感じ悪いとかいう話を時々聞くけど、不愉快な思いはしたことないなあ。どっちかっつうと親切で愛想のいい部類だと思うぞ。特にコイズミのおじさんは。
で、なんだか萎えてしまって75円の通常品のスローブローヒューズをラジオストアで買ってきた。これでアンプのヒューズがしょっちゅう切れることは無くなるはずだ。それで改めて dAck! と DAC-AH の聴き比べ。DAC-AH 超改造版はとにかく元気が良くて音が前に出てきて、ロック系には非常によい。これだけなら dAck! よりいいくらいだ。ただクラシックになると dAck! の圧勝で、DAC-AH だと弦の音がシンセサイザーで作った音みたいになってしまう。dAck! だとナチュラルで聴きやすい音なんだけどね。それともうひとつ思ったのは、Jungson の内部 DAC がこうして改めて他の DAC と聴き比べてみるとよくできてることである。NOS DAC である他の二つと傾向は違うけど、ダメなところは全然ない。力感も繊細さもちゃんとある。別に DAC を用意する必然性はないと言えばない。これ相当立派なプレーヤーなんじゃないかな。香港価格で $700 もしたので、へたすると30万クラスのクオリティと言えなくもない。もっとも使い勝手があまりよくないので万人におすすめはできないが、SACDP であることを考えると通常 CD 再生の質は結構なものだ。うん。