スピーカー妄想

メインの Music Goddess、サブの JBL 4301 という全く性格の違うスピーカーを日々聴いていると、なんとか両者の性格を併せ持ったようなスピーカーがないものかと妄想してしまう。Music Goddess はとにかくワイドレンジでパワフル。堅牢なエンクロージャでユニットの性格をもろに出してくるタイプなのだが、リボンツイータによりかかってる部分が多分にあって、指向性が強くてピンポイントで定位を決めるのがかなり難しいのと、帯域のまとまりという点で 4301 にかなわない。4301 はもちろん古いスピーカーだし上も 15KHz くらいまでしか出ていないのだが、Foreplay と Ella をあてがってやることで結構ふくよかに鳴るのである。ので、Music Goddess のワイドレンジとスケール感に 4301 のまとまりや豊かさが欲しいと思うわけである。
今まで何度となく色々なところで聴いた 4343 はかなりイメージに近いが、縦令金があってもあんなものを置く場所はない。置く場所を無理に作っても多分物理的に部屋まで運び入れることができない。こういうところは都市型ペンシルハウスは辛い。4333/L300 ならあるいはなんとかなるかもしれないが、それでも大きいよなあ。横幅 60cm はかなりしんどいものがある。S143 も悪くはないけどできるなら古い JBL の方がずっと好みだ。
全く違うようでいて実はオレ的には近いポジションにあると思うのはイギリスの BBC モニター系列で、大型の Harbeth Monitor40 とか Spendor SP100 あたりは濃密さとスケール感が両立していてよろしい。Harbeth の方がより硬質で好みだが、いかんせん異常に重いウーファーで能率が極端に低く、オレの部屋と技量ではおそらくまともに鳴らない。Spendor はずっと鳴らしやすそうだし、サンスイ時代に輸入された中古をたまにそこそこの値段で見かける。もう一つ直感的によさそうに見えるのは Tannoy System1200 だが、これは音を聴いてみないとなんとも言えないなあ。
もちろん今すぐとか今年中とかいった計画な目標があるわけではなく、もちろん金もなく、単に妄想しているだけだ。こういう妄想もオーディオの楽しみであるということにしておこう。