アナログのノイズ

SA-3 が戻ってきてからやっぱりアナログもちょくちょく聴いてるわけである。これのフォノイコライザ部は極めてローノイズなのだが、カートリッジが低出力 (0.25mV) の MC なので、昇圧トランスを経由しても満足の行く音量まで上げると低い「ボー」というハムが出る。トランスとプリアンプの間のケーブルを Xindak にしたり、アースを可能な限り短くしたりなどの対策である程度は減らせたがそれでも限界がある。この Dynavector RUBY KARAT というカートリッジは安くて音がいいのだけれど、この極端な低出力のせいで使いにくい。もっとゲインの高いヘッドアンプか何かを考えた方がいいのかなあ。借り物のトランスも十分いいものなんだけど (Marantz MC-1000)、基本的に想定されてるのがデンオンかオルトフォンって感じなので、高インピーダンスで低出力というカートリッジには相性が良くないのかもしれない。それかカートリッジそのものをそれこそオルトフォンに変えるべきか、割り切って MM のカートリッジを使うべきか。Shure V15 Type IV は持ってるわけだし。
が、それを除けば音は素晴らしくいい。オレのアナログなんてプレーヤー (Thorens TD-318 MkIII) もカートリッジも入門機レヴェルだけれども、それでも音の実在感とか音場の自然さは SACD でも絶対に出ない。もうちょっとアナログらしい鋭さは欲しいところではあるが。プリアンプ自体が割と美音系なのでそれは無い物ねだりか。