ひとまず完成

結局勢いに乗って徹夜同然で完成させてしまった。なぜか LED が点かないけど大した問題じゃないからあとで考えよう。
一応の完成後の測定結果も問題なかったので、実際に音を出してみる。多少誘導ハムめいたノイズがあるからこれも要対策。音が出ている限りは気にならないし、スピーカーに耳をつけると「ブーン」という音が聞こえる程度ではあるけれど、あまり気分がいいものではないので。球の問題かもしれないから古いムラードばかりではなくて新しい Ei 6CA7 や KT90 でも試してみないと。現状では初段が Amperex 地球マーク 6DJ8、ドライバが曙光 6N8P、出力管が Mullard EL34 (xf4)。ゴム足を以前使っていたけれどそのまま放置していた TAOC の鉄足に換えてある。カップリングコンデンサは Dynamicap。まだ完成直後で各部がなじんでいない段階だが、第一印象としてはワイドレンジで爽やか系の音である。もうちょっと低音が出ていいけど、低音が薄いのは Dynamicap の初期段階の特徴でもあるのでじきに改善されるだろう。とにかく伸びやかで音場の広い、現代アンプの音。4301 できつい音が出ないあたりはさすがである。角を丸めた音ではないけれど安いアンプにありがちなハイ上がりで無理に高解像度を演出している音でもない。とりあえずいい感じではある。今後のエージングでどう変化していくか楽しみにしていよう。
キットとしては、工作精度や作りやすさに問題は特にないけれど、できればやすりは使わないですむように計算して欲しい。マニュアルも親切だが改善の余地もまだある。あと、配線材が途中で足りなくなって、OPT からターミナルへの配線は手持ちの WE の線材を使わざるを得なくなった。太さの違う線材が何種類か用意してあるなど気は使っているので、もうちょっとの気配りを。
それでも、結果としてできたアンプの見た目と音は満足の行くもので、オレですら一発で完成したのだから決して難しいキットではない。メールで問い合わせても親切に答えてくれる。球なし送料込みで50,000円くらいだったわけであり、文句を言っては罰が当たるな。
……とか書きながらずっとかけっぱなしにしているのだが、どんどんよくなっている。下に伸びてきたし、音が自然になってきた。こりゃ期待が持てるな。というわけでまず完成報告ということで。