真空管二題

地味な真空管の話題。
まず 805 アンプのドライバの 6L6GC だが、元々ついていたのは 6P3C-E という露球。コインベースでなんとなく安っぽくて、買ってすぐ他の球に換えてしまっていたが、まるで同じ球が eBay でそこそこの値段で入札されているのを見かけて、もしかしたらこの球って良かったんだっけと思って現用の Sylvania と挿し換えてみた。……物凄く良くないかこれ。音場とか空気感とか、そういった要素がふわっと出てくる。レンジも広くて端正だ。なんで今までこの球をうっちゃっていたのだろう。先入観は恐ろしい。一回りしてデフォルトの球に戻ってしまった。付属の球は 805 や 12AX7 などはウンコだったんだけど。
それとダイナコの整流管。元々ついていた球は印字が完全に消えていて全く正体が分からないが、かなりくたびれているのは確か。そこで JJ GZ34 に交換したら、目立って音がさっぱりした。これもヒット。
というわけで東欧やロシアの球が好きなオレとしては良い結果であった。少し複雑だが。