TU-879R 完成

完成した。入力と段間のカップリングコンデンサを東一のビタQにして、ボリュームを東京光音のものにした (どちらも手持ち) 以外はほとんどオリジナルのままで作った。部品点数は多くないし難しいことはない。配線をしばしば基板の穴に通さなければならないことに少し戸惑ったが大きな問題はなし。ボリュームはそのままでは入らなかったので穴というか溝をリーマーで少し広げる必要があった。またビタQは大き過ぎて基板の裏に実装しなければならない。とりあえず作って一発でちゃんと鳴ったので一安心。エレキットで失敗するわけにはいかないよなさすがに。
で、とりあえず 初段を GE 5751、出力管を RCA 6L6GC (ブラックプレート) で鳴らしてみた。なかなかよろしい。リップルフィルタの威力かノイズが全くない。ツイータに耳を付けても何も聞こえないんだから物凄い。低音が出ないのは仕方がないけど、すっきりと端正な音だ。以前作った TU-877 では明らかに高音が丸まっていたがこれはそういうことはない。横方向の広がりがきれいだし、誇張された帯域もない。自己バイアスで色んな球を使えるのが特徴なので、EL34 とか 6GB8 なども使ってみよう。6GB8 はあんまりシングルでは使いたくない特性だけど。
あいかわらずエレキットはよくできてる。この値段でこの作りやすさでこの音が出せてしまうのだから、他のメーカーのキットの存在意義ってなんだろうって話だよな。