バイアンプ続き

要するに Music Goddess をバイアンプで使うと、低音の入力はウーファに、中高音の入力はツイータとミッドウーファに行くわけだが、このスピーカーは下のクルスオーバーがとても低いのでウーファは事実上スーパーウーファみたいなものなのである。てことは現状では 2A3 シングルで現代的な 2 way スピーカーを鳴らしているのとさほど変わらないわけで、音量を上げると腰砕けになる。とても魅力的な音なのだが、簡単にクリップするようではちょっと実用には堪えないので元に戻した。せめて 300B シングルくらいのパワーともうちょっと余裕のあるトランスがあれば、という悪魔の囁きが。805 シングルの高音はちょっと固くて、録音が悪かったりすると耳ざわりな音を出さなくもないので、もうちょっと forgiving な音にしたいというのはある。特性を稼ぐためにやや NFB を深めにとってあるような音なので。
逆に言えば、HC-2 は制限はあるがその制限内ではびっくりするくらいいいのである。中国製 805 シングルも、低音用に限定すると改めてその駆動力に驚く。風のような低音が感じられるのである。空間表現や音色の美しさではもうちょっと小型の直熱三極管には一歩譲るということか。オレみたいな雑食は結局パワーやダイナミクスと繊細さを同居させたいという無茶な要求をすることになるので、何らかの要素のハイブリッドがいちばん現実的なのかな。とかなんとかいってたら、Spark 743D が爆安なのな。Full Music 300B をつかったシングルで、25kg という堂々たる体躯で、日本での価格が328,000円。実売でも250,000くらいはするのだけれど、その三分の一なんだよな。無理すれば買えなくもないうわこらなにをするやめろgefutrewscvf