ダイオード

Stereo70 は整流管に GZ34 を使っているが、ぱらぱら眺めていた雑誌の自作記事で、最近は高耐圧のショットキーバリアダイオードなどというものがあることを知る。相当に高価だが、試してみる価値はありそうだということで買ってくる。ついでに位相反転段の 12BH7A をリプレースするものとして JJ の ECC99 も。ECC99 は基本的には 12BH7 互換球なのだそうだが、ずっと特性が良いというのが売り。出力管としてもシングルで 1W くらい取れるそうだ。Ei の KT90 とか JJ のこの球とか Svetlana の SV83 とか、最近の設計の球は面白い。
物は試しでまず安いダイオードを使って聴いてみて、それから高価な SBD に交換して比較してみる。明らかに SBD の方がよい。GZ34 を使った場合よりもダイオードの方がふくよかな音なのが面白い。ふくよかではあるが芯があり、特にピアノの音などでは差がはっきりでる。
さらに ECC99 を挿してみると、まず明らかなのはノイズが減ること。音質的優位はそれほど大きくないかもしれないがこのローノイズ振りは素晴らしい。というわけでこうなった↓

整流管がないことと、赤い JJ のロゴが見える。
それにしても、こんな地味なアンプの自己流改造記を読んだところで面白くも何ともないと思うが、最近アクセスが地道に増えてきていて当惑している。何を望んでこんなものが読まれているのだろう?