スーパーツイーター

スピーカーは D123+2402 で気に入ってずっと使っているのだが、もうちょっと上がほしいと感じることもしばしばある。そこでスーパーツイーターの追加を考えたのだが、ある程度のクオリティを考えると高くてとても買えないものばかりである(捻出できる予算が少ないので)。そうしたらパイオニアの S-922 からの取り外し品のリボンツイーター(PT-R5Zというらしい)をオークションで安く買うことができた。木製の結構立派な自作っぽい台がついている。ネットワーク付きの単品で売られていた PT-R5 とだいたい同じものなのだが、PT-R5 も古い割にオークションで結構な高値であることを考えると、PT-R5 の相場の半分以下で台付きのものが買えたのは僥倖である。
もちろんこれにはネットワークはないので、自分で考えるしかないのだが、まず当座の手持ちを使って 1uF のフィルム一個で下を切って繋いでみる。ちなみに能率がおそらく 94dB くらいで D123 よりもかなり低いので、アッテネータを介さずにコンデンサ一個のみである。クロスはほぼ 20kHz/6dB ということになる。これだと確かに伸びやかになった空気感みたいなものは感じられるが、その変化はさして大きくない。2402 は15kHz くらいまでしか出ないのだから、足して欲しいところにあまり足せていないのだろうかと思い、ダメ元でコンデンサを 1.5uF にしてみる。こうするとクロスは 13.3 kHz くらいになって、音が出ているのがわかるレベルだ。2402 の上はスルーだしこれでは低い方まで音が出すぎて音がかぶってうるさくなるかと思ったが、俄然全体的な音に厚みが出てハイファイな感じになる。この違いにはちと驚く。これだと 2402 のレベルを若干下げたほうがバランスが取れる。そうするとホーンらしい強烈な個性はやや後退したようにも感じられるが、音それ自体の生々しさはむしろ増大するようにも聞こえるので、しばらくこれで色々聞いてみよう。
というわけでいい買い物だったが、使い方がセオリーからは大きく外れていることも自覚している。俺は割とハイ上がりな音が好みだからこれでいいんだけど。